全国展開の大手を選ぶべき
家出人捜索のポイント、探偵に頼むときの選び方についてまとめました。
家出人情報のまとめ
家出が発生したら、気が動転しているかもしれませんが、家出人の情報を手短にまとめてください。
- 本籍、住所、職業、氏名、生年月日等行方不明者の人定に関すること
- 身長、体格、髪型、血液型等、身体の特徴に関すること
- 服装、所持品等に関すること
- 行方不明となった日時場所や、原因動機等に関すること
- その他行方不明者の発見のために参考になる事項
- 行方不明者の写真
- 届出する方の印鑑と運転免許証などの身分証明書
時間をかけずに、わかる範囲でまとめてください。
友人等の協力を仰ぐ時、警察に捜索願を出す時、探偵に依頼する時もこの情報が基礎になります。
家出人のことを全然知らない人に捜索協力を依頼する時、最低限何と何を伝えないといけないか、ということです。
警察への届出
警察への捜索願の届出はしてください。
遺書が残されている場合、事件に巻き込まれている可能性がある場合は特に必須です。
洗濯の途中、炊飯器が保温のままなど、生活が突如中断された様子の時は、家出ではなく拉致等の可能性もあります。
自殺や事件の可能性がある時は警察も「特異行方不明者」として受理し、真剣に探してくれます。
しかし、そういう明確な材料がない場合は、「一般行方不明者」として受理し、関連各署に連絡してくれるだけで、実質探してはくれません。
大人の場合は発見しても、帰宅の説得まではしてくれますが、本人が拒否したらそのまま行かせます。
大人には誰にも告げずに自分の行きたいところに行く権利があるからです。
事件や事故でない場合、そして特に大人の場合は、警察には一応届けるが、自分たちで探すしかないと心得てください。
ハイリスクな家出人
すべての家出人には危険が想定されますが、過去の事例から特にハイリスクなタイプを挙げておきます。
仕事に行き詰まった成人男性
自殺リスクが高いので捜索はスピードが求められます。
成人では女性より男性の家出人口が多く、追い詰められた時に死を選びやすいのも男性の方です。
未成年女子
「神待ち」といって、ネットで男性を探して、性行為と引き換えに宿と食事を提供してもらう行為が広まっています。
このため、女子の方がやっかいなのです。
神待ちでは、犯罪者・異常者に出会って事件に巻き込まれる確率が高まります。
また、これに慣れると家出の再発率も高まり、風俗への抵抗もなくなっていきます。
所持金が残っていてネットカフェなどに滞在しており、まだ神待ちしていない段階で見つけてあげるべきです。
精神疾患者
鬱病患者の場合、自殺のリスクが高いです。
統合失調症(昔の言葉で精神分裂病)や認知症も家出が多いです。
自分で適切に危険を回避できないので、事故で死亡する例が少なくありません。
認知症の男性が鉄道事故で死亡し、家族が損害賠償された事例もあります。
この事件で高裁がJRの請求を認める判決をだした相手は、なんと91才の妻でした。
捜索の困難さ
家出人捜索は、まず捜索先に優先順位をつけることから始まります。
判断材料は家出人が部屋に残した手がかりや、直前の状況、知人友人からの情報などです。
次に優先順位の高い捜索先をしらみつぶしに探していきます。
ただ、口で言うのは簡単ですが、現実には大きな困難が伴います。
まず、どれだけの協力者を集められるか?
1人や2人で探していたのでは時間が非常にかかりますから、できるだけたくさんで探すことが大切です。
遠方に向かったのがはっきりしている場合は、協力者が集まってもみんなで出張するのは無理でしょう。
次にネットカフェや旅館で素人が手際よく聞き込み調査ができるか、という問題です。
怪しかったり、要領を得ない時は「お客様のことは教えられない」と拒否される確率が高いです。
また、夜の繁華街でたむろする不良少年などに聞いて回る必要が出た時は、捜索人にも危険が及びます。
怒らせないように、かつなめられないように情報を聞き出すには、やはり慣れていないと難しいのではないでしょうか?
緊急性が高い場合は探偵の利用も考えるべきだと思います。
人探しは全国展開大手探偵社の仕事
すでに述べたように人探しは人海戦術です。
2~3人しかいない探偵社が浮気調査の合間にやっていたのでは何も進みません。
探偵の人数がかなりいる大手に頼むべきです。
また、他の都市で情報が出た時、ローカル零細社では対応できません。
その都市の最寄りの支社の探偵を向かわせることができる探偵社を選ぶべきです。
例えば、大阪に行ったらしいということが分かった時、松山の探偵が土地勘のない大阪に出張して探してみつかるか、ということです。
時間や交通費もかかって仕方がありません。
人探しは全国の支社が連携して即座に動ける探偵社の方が絶対向いています。