謎のベールに包まれた業界を5分で解説
探偵・興信所を使う機会は一生に一度あるかないか。
使ったことがある人も人には話さないので、業界の情報がほとんどありません。
急に必要になった人は困り果てていると思います。
そこで、業界の様子を簡単にまとめました。
探偵社・興信所とは?
探偵社・興信所とは、浮気調査などの個人向け調査をする業者です。
仕事の7~8割は浮気調査です。
次に多いのが家出人捜索などの人探し。
あとは身元調査、嫌がらせ調査、盗聴器除去などです。
浮気調査専門探偵社について
時々「浮気調査専門」をウリにする探偵社がありますが、もともとがどこでも浮気調査専門に近いのが現状です。
意味や高度な専門性があるとは思えません。
人探しを引き受けるには探偵の人数がいないと無理なので、零細な探偵社ということでしょう。
車両保有台数は少ないと推定されるので、車両尾行能力は弱いはずです。
業界の様子
探偵業の開業には免許や資格は不要ですが、公安委員会に届出をしなければなりません。
届出は大変多く、平成25年度の警察資料では5,670社にも及びます。
しかし、半分以上は届出だけで活動していないペーパーカンパニーです。
活動している業者も、大半は零細な個人商店で、株式会社などの法人は一握り。
独立開業と廃業が盛んで、スキルと経験値の低い素人が多数ひしめいている世界だと思ってください。
全国展開の大手となると、数社しかありません。
そういう会社の支店も四国には少なく、原一探偵事務所(全国18拠点)の松山支社くらいです。
探偵の新しい仕事の動向
世の中にストーカーが増えてきたのに、以前は警察は対応してくれませんでした。
その時代、探偵にストーカー対策を頼む人が増えました。
ストーカー対策法ができて警察が対応してくれるようになってからは、探偵への依頼は減りました。
かわってここ10年で増えてきているのが、子供のいじめの見守り調査です。
学校はいじめを隠そうとし、相手の親も認めないので、探偵を使って我が子のために証拠をつかもうとする親が増えているのです。
また、高齢化社会のためか、故人のお墓探しや行方不明の相続人探しの仕事もコンスタントに発生しています。
しかし、昔も今も一番多いのはやはり浮気調査なのです。